特集!しまなみ海道へ自分の自転車を運ぶ方法
しまなみ海道へロードバイクを送りたい
自分で運んでくる便利なベストな方法は?
世界でも有数のサイクリングスポットとして知られる「しまなみ海道」。自転車ならではの、ゆったりとした旅スタイルや爽快感が訪れる多くの人を魅了しています。レンタサイクルのシステムが充実しつつあり、各地で乗り捨てができるなど便利になっています。しかしながら、せっかくしまなみ海道サイクリングするなら、乗り慣れた自分の自転車で走りたいという方も多いはず。ここでは「しまなみ海道に自転車(ロードバイクやクロスバイクなど)を送りたい」「しまなみ海道に自転車を運びたい」とう方に便利なサービスをまとめてご紹介します。
最新の情報は各公式ホームページ等を必ずご確認ください。
作成:2016.10.14
最終更新: 2024.8.28
作成・文:村上雅之
しまなみ海道をMY自転車で
自分の自転車でしまなみ海道を走る
瀬戸内の穏やかな海と島々をめぐる「しまなみ海道のサイクリング」。初めて自転車旅行をするビギナーからベテランサイクリストまで幅広い旅行者が世界中から訪れています。1度だけでなく2度、3度と繰り返し訪れる「しまなみ海道ファン」も多く、最初はレンタサイクルで楽しんでいたけれど、次は乗り慣れたMy自転車(ロードバイクやクロスバイクなど)でしまなみ海道サイクリングを楽しみたいなぁというゲストさんが増えています。
MY自転車で楽しむゲストさん急増中!
手ぶらでしまなみ海道サイクリングを楽しめるレンタサイクルは、各島で乗捨てできるなどとても便利ですが、乗り慣れない自転車にいつもより疲労したり、身体が痛くなったりといことも……。普段からサイクリングを楽しんでいる方には「やっぱり自分の自転車でしまなみ海道を走りたいなぁ」という声も多く耳にします。乗り慣れた愛着のある自分の自転車で、しまなみ海道の島々を駆け抜けてみませんか?
しまなみ海道・今治に泊まろう
シクロの家は CYCLO = 自転車 が大好きなメンバーが運営する旅の宿。JR今治駅前徒歩1分。しまなみサイクリングの情報収集&拠点にぜひご利用ください。今治の魅力をたっぷりご用意して、皆さまのお越しをお待ちしております。
自転車を送りたい
「自分で運んでくるのは面倒だなぁ」
「輪行は周りに気を遣うからなぁ」
「サイクリング後に自転車を気にせずに観光したいなぁ」
という方には【自転車配送サービス】が便利です。自宅からしまなみ海道へ自転車を輸送し、現地で組み立ててサイクリング。帰りは、しまなみ海道から自宅へと自転車を輸送し、自分は身軽に帰ることができます。身軽になった分、道中に観光地へ立ち寄ってみるのもいいでしょうし、お土産もいっぱい買って帰れるかも?
全国的に自転車を楽しむ人口が増え、サイクリングイベントも各地で開催されるようになり、各社が自転車輸送に特化したサービスを開始しているため、実は自転車を送るにはいくつか選択肢があります。各サービスで使い方・料金・サービス内容などにけっこう差があるので比較して自分に合った方法を選ぶことをオススメします。
自転車配送サービス一覧
以下、しまなみ海道サイクリングに訪れる「シクロの家」のゲストさんがよく利用される【自転車配送サービス】をピックアップしてみました。
カンガルー自転車輸送便|西濃運輸
http://www.cycle-seino.jp/
サイクリングヤマト便|サイクリック
https://cyclic.ne.jp/lp/index.html
しまなみ海道手ぶらサイクリング|佐川急便
http://www.sagawa-exp.co.jp/stc/
シクロエクスプレス|シクロエクスプレス
http://cycloexpress.co.jp/
宿泊のゲストさんでしたら、事前にご自宅から「シクロの家」宛にお送りいただくことも可能です。お帰りの日まで段ボールや輪行BOXなどをお預かりすることもできますのでお気軽にご相談ください。
自転車を運びたい
前後輪を外すなどして専用の袋に入れ、JRや飛行機などの公共交通で運んでくる「輪行」と呼ばれる方法で持ってくる方が多いです。公共交通機関の規定内であれば手荷物料金や追加料金がかからないことも。また自分で運ぶため、傷や破損、故障のリスクを自分で管理できる利点もあります。
公共交通で輪行
新幹線でも、車両一番後ろの3列席を指定で取り、座席の後ろスペースに自転車を積載してくるのは”輪行サイクリスト”がよく行う方法です。規定内とはいえ大きな荷物であることには変わりないの必要で、周りの乗客の方々に気を遣いながらルールとマナーをしっかり守ることが非常に大切です。
特大荷物スペースつき座席
2020年5月に始まった新幹線の特大荷物スペースつき座席のサービス「baggage160」。縦・横・高さ3辺の合計が160cmを超える特大荷物を新幹線車内へ持ち込む場合に特別な予約が必要になりました。実は輪行袋に入れた自転車は特例で変わらず予約不要で持ち込めるのですが、特大荷物スペースを利用したい場合は事前予約が必要です。
初心者必見!輪行のやり方
しまなみ海道の玄関口となるJR今治駅やJR尾道駅には、自転車組み立てスペースが完備されているので、駅で自転車を組んでしまなみ海道へ向けサイクリングをスタートできます。自転車組み立てスペースには空気入れと工具など必要最低限のものが準備されていて便利です。今治駅、松山駅、宇和島駅では輪行袋のレンタルサービス(有料)も実施されています。
フェリーでらくらく
フェリーはそのまま自転車を運べるので便利です。大阪周辺在住の方は大阪南港~東予港のフェリー、福岡方面の方は小倉~松山のフェリーを使えば夜のうちに移動が可能です。広島~呉~松山のフェリーや柳井~松山のフェリーもそのまま自転車を積載することが可能です。
大阪南港~東予港|オレンジフェリー
http://www.orange-ferry.co.jp/
広島港・呉港~松山観光港|瀬戸内海汽船
http://setonaikaikisen.co.jp/kouro/cruise/
小倉港~松山観光港|松山・小倉フェリー
http://www.matsuyama-kokuraferry.co.jp/
柳井港~三津浜港|防予フェリー
http://www.boyoferry.co.jp/
飛行機で運びたい
遠方からは飛行機でしまなみ海道へ&自転車を運んでくる方も多いです。尾道側では広島空港、今治側では松山空港が最寄りの空港です。最近はLCCが就航しているルートもあり、かなり格安でしまなみ海道へ来れることも。ただし、LCCでは自転車の輸送に追加料金がかかる場合があるので注意が必要です。
松山空港・広島空港ともに自転車輪行向けサービスが充実。広島空港では「Bicycle Hub」として、自転車用スタンド・専用の工具・空気入れ、着替えのための更衣室を完備していることはもちろん、自転車輸送に使用したダンボールの廃棄・保管場所として利用できる「自転車用ダンボール置場」まで用意されています。また松山空港でも自転車組み立てスペースとしてサイクルスタンド・空気入れ・工具貸し出しを行っている「サイクルステーション」、更衣室が完備されており、段ボール預かりサービスや手荷物輸送サービスも実施されています。
しまなみガイドブック決定版!
[PR] しまなみ海道の自転車旅ガイド・宇都宮一成が教える、しまなみ海道のとっておき情報を一冊のガイドブックにまとめました。世界を自転車で旅した目線で、島の魅力をこれでもかと詰め込んでいます。
しまなみサイクリングのガイドブック&マップの『しまなみ島走シリーズ』は、シクロツーリズムしまなみのウェブサイトやAmazon.co.jpで販売しています。シクロの家でも販売していますので、現地調達も可能です。
しまなみエリア内での輸送
船に自転車を載せる
しまなみ海道周辺エリアの船やバスは、自転車の持ち込みに対応している場合が多いです。フェリーや高速艇は一部の便をのぞき、ほぼすべての航路で自転車の積載が可能です。航路や船のタイプによって積載台数に制限があったり、輪行バッグに詰める必要がある場合もあるので、事前のチェックが必要です。
航路 | 自転車の積載など |
---|---|
今治⇔土生 | フェリーではなく旅客船のため自転車積載数に限界あり。大島の友浦港や伯方島の木浦港、上島町(ゆめしま海道)の島々に寄港して因島へ。土生港の乗り場は「長崎桟橋」ではなく「中央桟橋」なので注意。1日数便は自転車積載不可。 |
今治⇔宗方 | 大崎上島行のフェリーや旅客船「とびしま号」が、今治港から大三島の宗方港に寄港する。「とびしま号」には自転車を最大で10台の自転車が積載可。 |
瀬戸田⇔尾道 | 1日8往復。瀬戸田周辺には観光スポットも多い。旅客船のため積載できる自転車数に限界あり。しまなみ海道を半分だけ楽しむサイクリングプランにかなり便利。 |
沢⇔須波 | 沢港は瀬戸田港とは異なるため注意。須波港からはJR呉線・須波駅まで徒歩圏内。 |
重井⇔三原 | 1日11往復しているフェリー。片道30分。三原港からJR三原駅までは徒歩5分。三原港には広島空港行きのリムジンバスも停まる。 |
高速バスに自転車を載せる
※「しまなみサイクルエクスプレス」は2020年6月28日(日)の運行をもって廃止となりました。
しまなみ海道には鉄道はありませんが、バス路線が充実しています。今治~尾道間を1日3便で結ぶ高速バス「しまなみサイクルエクスプレス」は、事前に予約すれば自転車を輪行袋に入れることなく車内に自転車を持ち込めます。
1台のバスに最大6台と限りがありますが、前輪を外すのみで自転車積載可能。ハンドルにS字のハンガーをかけて縦置きをします。保護カバーやゴムベルト、ベルト等で固定するので、安心感があります。
しまなみサイクルエクスプレス以外のバスは積載可能?
例えば福山~今治間の高速バス「しまなみライナー」は「自転車は輪行すれば積載可。ただしトランクの積載量によって断られる場合あり」。つまり、ほかのお客様の荷物の量次第とのことです。
ちなみに、しまなみサイクルエクスプレス以外のバスで、今治~尾道間をバスで移動する方法は2つ
① 因島大橋BS乗り換え
乗り換え便は、福山~今治間の「しまなみライナー」と尾道~因島間の「路線バス」を因島大橋BSで乗り継ぐ方法。接続が悪く待ち時間が長い時間帯もあるので要チェック。
②「しまなみライナー」で向東BSを利用
裏技的ですが、福山~今治間の高速バス「しまなみライナー」が停まるバス停のうち、最も尾道に近い向東BS(向島BSではないので注意!)で乗車または下車。向東BS~渡船乗り場間は約1.2kmあります。歩くか自転車を組み立てて走ることになります。
サイクルトレイン
自転車をそのまま積み込めるJR四国の列車「サイクルトレインしまなみ号」を使うと松山から「しまなみ海道」へのアクセスが便利です。春や秋のサイクリングシーズンに合わせた期間限定便ですが、期間中は毎土日祝日に運行しています。
※2016年秋のサイクルトレインしまなみ号チラシ
松山駅~三津浜駅~伊予北条駅~波止浜駅~今治駅に停車する臨時列車。運賃は松山駅から今治駅で片道1,000円程度。サイクルトレインの運行に合わせて、しまなみ海道エリアでは各種イベントやサイクリングツアーなども目白押し!チェックしていつもとは違ったしまなみ海道の楽しみ方を。
NEWS 2022年から、予約なしで特定の普通列車に自転車をそのまま載せることができる「えひめ・しまなみリンイントレイン」として発展的に運行が開始しました。松山駅~今治駅~伊予西条駅間で運行しています。1便につき先着順で計5~10台まで積載できます。