【特集】しまなみ海道原付バイクツーリング
初めての原付ツーリングで気になるあれこれを解決!
オートバイでの旅の計画に役立つQ&A
初めてのしまなみ海道原付バイクツーリングの気になるアレコレはこのページを読めば解決。しまなみ海道は、四国と本州を結ぶ瀬戸内連絡橋ルートで唯一、125㏄以下の原付バイクでの走行が可能。瀬戸内海の島々を橋で渡りながら旅するアイランドホッピングツーリングが、近年人気急上昇中なんです。原付バイク旅の計画に役立つ知っておくと便利な情報やおすすめスポットなどを、自身も原付バイクでツーリングを楽しむシクロの家スタッフがまとめました。今、まさにしまなみ海道旅行を計画中のライダーさんに向けてツーリング情報を発信中!
⚠最新の情報は各公式ホームページ等を必ずご確認ください。以下、原付バイクとは125cc以下の原付1種および原付2種の原動機付自転車のことを指します。
作成:2023.2.19
最終更新: 2024.7.31
作成・文:村上雅之
1.原付バイクで本州~四国を渡る唯一のツーリングルート、しまなみ海道
しまなみ海道原付ツーリング
しまなみ海道って?
🏝️島を巡って瀬戸内海を縦断
瀬戸内海の島々を巡りながら四国と本州をむすぶ瀬戸内しまなみ海道は、風光明媚なサイクリングロードとして有名です。愛媛県今治市と広島県尾道市を起終点に、大島・伯方島・大三島・生口島・因島・向島といった6つの島々を7つの橋で渡るアイランドホッピングルートとして知られています。
🛵原付バイクツーリングの聖地?
「サイクリングの聖地」とも呼ばれ、CNNで「世界7大サイクリングルート」に選ばれるなど、国内外から注目を集めるしまなみ海道ですが、実はエリア内のほぼ全ての橋*に原付バイク専用道や専用レーンが整備された「原付バイクツーリングの聖地」でもあることは、まだまだあまり知られていません。
*尾道~向島間は一般道である尾道大橋または渡船で渡ります。
穏やかな瀬戸内海と人情味あふれる大小の島々が次々と展開するしまなみ海道。海の恵み、潮の香り、多島美の風景に魅了されながらどこまでも行きたくなる。そんな魅力たっぷりのしまなみ海道原付バイクの旅をぜひお楽しみください。[サイクリング情報はこちら]
原付で渡れるのは特別?
🌉原付バイクで唯一渡れる連絡橋
本州から四国へ橋で渡る本州四国連絡橋ルートは、東から神戸・鳴門ルート(明石海峡大橋や淡路島、大鳴門橋)、児島・坂出ルート(瀬戸大橋)そして尾道・今治ルート(瀬戸内しまなみ海道)の3ルート。それぞれに高速道路が通っていますが、唯一、しまなみ海道だけが原付バイクでも渡ることができます。
しまなみ海道以外のルートで、本州~四国を原付バイクで渡るには基本的にはフェリーでの移動。瀬戸内海の上を原付バイクで走れるというここだけの体験がしまなみ海道にはあります。まるで空を飛んでいるかのような感覚で、島々や行き交う船を眺めながらのバイクツーリングの爽快感は格別です。
さあ、出発前に情報を集めて旅の計画をはじめましょう。 しまなみ海道では原付バイク旅に特化したサービスやツーリング環境はサイクリングに比べると発展途上ですが、より広域に島の隅々まで旅ができると思います。地元ガイドでもある「シクロの家」スタッフが原付バイクツーリング向きの情報をまとめてみました。皆さまの計画に少しでもお役立ていただければ幸いです。
2.原付バイク専用道とおすすめのルート、所要時間と距離
距離・所要時間・ルート
原付バイクはどこを通る?
🚗高速道路とは異なるルート
高速道路と原付バイク専用道は、橋の上以外では全く別のルートを通っています。原付バイクでは橋に併設された原付バイク専用道(レーン)と島内の一般道を走ります。つまり高速道路と同じルートを通るのは橋の上だけ。一部サイクリングロードと共用の部分もあり、自転車とほぼ同じルートを通っていきます。
そのため、高速道路のインターチェンジと原付バイク専用道の入り口は全く別の場所にあるのでご注意ください。逆に、125㏄を超えるオートバイの原付バイク専用道進入は不可のため、自動車と同じく高速道路を通行することになります。各島にはインターチェンジがあるので、島ごとに乗り降りすることもできます。
原付専用道の入り口は?
🟦ブルーラインと看板を辿って
しまなみ海道には、サイクリングロードの道しるべとして「ブルーライン」と呼ばれる青い線が今治~尾道間の道路上に引かれています。残り距離数や外周コースの表示もあり。原付バイクツーリングの時も、このブルーラインを辿っていくことで、原付バイク専用道の入り口へとたどり着くことができます。
ただし、島の一般道から橋へのアプローチ道路は、自転車・歩行者専用道から分岐したり、合流したりする部分があるので標識や道路標示に従ってください。また橋によって原付バイク専用道が完全に独立していたり、自転車レーンと共用していたりします。
専用道走行上の注意は?
⚠分岐・合流、ブラインドカーブ
自転車・歩行者専用道と原付バイク専用道の分岐・合流地点、ブラインドのカーブは交通事故の起きやすい場所です。しまなみ海道ではレンタサイクルで旅する初心者から、ロードバイクの上級者まで幅広いサイクリストの他、歩行者やランナーも混在しています。救急車やレッカー車も入れない場所もあるので特にご注意を。
また橋の上の原付バイク専用道やレーンには、30㎞/hの速度制限があります。50ccを超える原付バイクもこれに従う必要があります。橋の上のレーンは幅員が狭く、対面通行になっていますので、ゆっくり安全運転で。
距離と所要時間は?
⏱走り抜けるだけなら3時間
しまなみ海道の今治駅から尾道駅までの区間を、原付バイク専用道で走破する場合の最短距離は、約80㎞です。しまなみ海道を原付バイクでただ走り抜けるだけであれば、所要時間は2時間半~3時間程度となります。
しまなみ海道のサイクリング推奨コースを示す道しるべ・ブルーラインは、最短ルートを結ぶ「メインルート」のほかに、それぞれの島の「外周コース」にも引かれています。外周コースを走ることでよりディープな島の風景をツーリングになるはずです。
外周コースを回ってみたり、展望台へ寄り道してみたりすることで、同じ今治~尾道間でも走行距離200㎞以上のルートを取ることもできます。サイクリングでは容易ではない、こうしたロングコースを楽しめるのもしまなみ海道の原付バイクツーリングならでは。
おすすめのルートは?
⛰️外周コースは走りごたえ有り
しまなみ海道の原付バイクツーリングのおすすめルートや立ち寄りスポットの情報をGoogleマイマップにまとめました。赤色のラインがとにかく縦断したい人向けの基本ルートです。原付バイクの料金所の場所や原付バイク専用道の入り口なども表現してみました。
― しまなみ縦断ルート
とにかく縦断したい人向け
― 島探訪ルート
寄り道のオプション的ルート
● 緑色の丸
立ち寄りスポット
● 橙色の丸
レストラン・食堂&カフェ
● 赤色の丸
ゲストハウス&旅宿
📱QRコードでも読み込めます
Googleマイマップは、お手元のスマートフォンやタブレットのGoogleマップのアプリでも表示することができます。QRコードを読み込んでご活用ください。(非表示にする方法:もう一度QRコードを読み、地図の凡例を表示→×閉じる)
✅QRコード以外の方法
ブラウザとスマホのGoogleマップアプリで同じGoogleアカウントによるログイン
1⃣地図タイトル右横の☆印をクリックしてスターを付ける(☆⇒★)
2⃣スマホで「Googleマップ」アプリを起動
3⃣下の方にある「保存済み」をタップ
4⃣マイマップ >【原付バイク】しまなみ海道ツーリングおすすめルートマップ
しまなみ海道の白地図
🖨️印刷して活用してください
ツーリングの計画を立てる際のメモなど用に、しまなみ海道の白地図も作成してみました。印刷して活用してみてください。
3.しまなみ海道原付バイク専用道の通行料金とお得なチケット
通行料金・前売りチケット
原付バイクの通行料金は?
🪙橋ごとに50~200円
原付バイクは、しまなみ海道の島に暮らす人たちの重要な移動手段のひとつにもなっているので、高速道路よりも圧倒的に安い通行料金が設定されています。しまなみ海道の高速道路は、日本の高速道路の中でもトップクラスに通行料金が高いことで知られているので、大型バイクのライダーさんでも敢えて原付バイクを借りて旅する方もいるほどです。
しまなみ海道の原付バイク通行料金は、橋ごとに設定されており、原付1種、2種に関わらず同額。橋を一度渡るごとに50~200円程度の料金が発生します。しまなみ海道の今治~尾道間を走り抜ける場合の原付バイク通行料金の合計は500円です。それぞれの橋の原付バイク通行料金は以下の通り。
橋 | 区間 | 原付バイク通行料金 |
---|---|---|
来島海峡大橋 | 今治~大島 | 200円 |
伯方・大島大橋 | 大島~伯方島 | 50円 |
大三島橋 | 伯方島~大三島 | 50円 |
多々羅大橋 | 大三島~生口島 | 100円 |
生口橋 | 生口島~因島 | 50円 |
因島大橋 | 因島~向島 | 50円 |
尾道大橋 | 向島~尾道 | 無料 |
ちなみに、普通車(現金)の今治~尾道間の通行料金は4,920円です。
通行料金の支払い方法は?
しまなみ海道のそれぞれの橋には原付バイク専用の料金所が設置されています。料金所にはお賽銭箱のような料金箱が設置されているので、都度、そこに硬貨またはチケットで通行料金を支払います。
原付バイク料金所には両替機や電子マネー支払い機などは現時点で設置されていないので、事前に硬貨を用意する方が多いです。
前売りチケットは?
🎫便利な原付チケット
事前にわざわざ50円玉や100円玉を用意するのは面倒という方は、「しまなみ海道原付チケット」を購入すると便利です。
「しまなみ海道原付チケット」は、50円券が10枚つづりになった合計500円分のチケットで、サンライズ糸山などで販売されています。特に割引になるわけではありませんが、硬貨を用意する手間が省けます。
例えば、来島海峡大橋の通行料金は200円なので、50円券を4枚分を切り取って料金箱の中に入れます。今治~尾道間の橋の原付バイク通行料金の合計がちょうど500円なので、片道分のチケットになっています。往復を予定の場合には2部購入しておくと便利です。
しまなみ海道原付チケットの販売場所は?
しまなみ海道原付チケットは、以下の場所で販売されています。
エリア | 原付チケット販売場所 |
---|---|
今治市陸地部 | サンライズ糸山 |
大三島 | 道の駅 多々羅しまなみ公園(上浦レンタサイクルターミナル) |
生口島 | 瀬戸田町観光案内所 |
尾道 | 尾道駅観光案内所 |
尾道 | 千光寺公園ロープウェイ乗り場 |
各所 | しまなみ海道の高速道路料金所 |
今治を出発される方であれば、来島海峡大橋のふもとにある中央レンタサイクルターミナル・サンライズ糸山で購入するのが立地的に便利です。尾道を出発される方であれば、尾道駅観光案内所での購入がいいと思います。
4.しまなみ海道の島々にはガソリンスタンドあり!途中でも給油可能
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドはある?
⛽意外と多いガソリンスタンド
しまなみ海道のスタート地点となる今治や尾道には複数のガソリンスタンドがあるので、しまなみ海道ツーリングの前にはガソリンを満タンにしておくと安心です。しまなみ海道の島々にもガソリンスタンドはあり、島の主要な町には1か所以上のガソリンスタンドがあるため、ツーリングの途中でも給油することはできます。
しまなみ海道の周辺と島々にある主なガソリンスタンドをGoogleマイマップに落としてみました。
ただし、特に島にあるガソリンスタンドは、個人経営のこじんまりとしたガソリンスタンドが多いです。営業時間が思いのほか早かったり、定休日や臨時休業だったりすることもあるので、町から離れるルートを走行する前などに、こまめに給油をしておくことをおすすめします。
5.しまなみ海道原付ツーリングで泊まりたい旅館や民宿、ゲストハウス
宿泊施設
おすすめの宿は?
🏨ツーリングにおすすめの宿泊施設
シクロの家に宿泊のゲストさんたちがよく利用されているゲストハウスを中心に取り上げてみました。原付バイクツーリングの拠点となる宿泊施設の特徴や大まかな宿泊料金をまとめています。
旅の大まかな行程のイメージが決まったら、ツーリングの拠点となる宿を探してみましょう。最近は島エリアにも、古民家を改築したゲストハウスや地元食材を使った手料理の美味しい人気宿まで、それぞれ特色あるお宿が続々とオープンしています。
しまなみ海道のゲストハウス
シクロの家にご宿泊のゲストさんたちの利用が多い、しまなみ海道エリアのゲストハウスをピックアップしてみました。
島 | お宿 | ゲストハウスの特色 | 宿泊料金 | HP |
---|---|---|---|---|
今治 | しまなみゲストハウス「シクロの家」 | 自転車旅行好きのスタッフが運営する今治駅前にあるゲストハウス。しまなみ海道の面白さを発信する交流拠点。屋外原付バイク置き場あり。女性ドミ・個室あり。 | 3,200円~ | 詳細 |
今治 | なみトみなと | 元フェリー乗り場だった建物を改装した全室オーシャンビューのゲストハウス。無料の駐車場あり。女性ドミあり。2~6名用個室もあり団体で泊まりやすい。 | 3,200円~ | 詳細 |
大三島 | 素泊り茶房トマリギ | 広いカプセルタイプのドミトリーや和室の個室のあるアットホームなゲストハウス。大三島観光にも便利な立地。室内駐輪スペースあり。2019年11月オープン。 | 4,500円~ | 詳細 |
大三島 | OHANA in 御島 | 大山祇神社近に近いゲストハウス。ゴミやエネルギーを考え、循環型エコロジーに取り組む。1Fはオーガニックカフェ・ショップ。 | 2,900円~ | 詳細 |
佐島 | 古民家ゲストハウス 汐見の家 | ゆめしま海道・佐島で人気の古民家ゲストハウス。土間や掘りごたつ、五右衛門風呂もあり、島暮らしを堪能できる。女性ドミあり。 | 4,000円~ | 詳細 |
弓削島 | ゲストハウスとこのま | ゆめしま海道・弓削島の細い路地の入り組む集落にある古い民家を活用したゲストハウス。近くに、飲食店や商店もあるので離島でありながらも便利な立地。 | 3,000円~ | 詳細 |
生口島 | 島宿NEST | 瀬戸田港近くの便利な立地にある部屋貸しタイプのゲストハウス。世界一周の旅から帰郷したご夫婦が開業。長期滞在も可能。 | 5,000円~ | 詳細 |
尾道 | あなごのねどこ | 尾道市旧市街地の商店街の一角にある奥行きの深い町家をリノベーションしたゲストハウス。カフェ&バー「あくびカフェー」を併設。 | 3,000円~ | 詳細 |
尾道 | フジホステル | JR尾道駅より東へ徒歩約15分。築69年の建物を利用したゲストハウス。観光からビジネス、長期滞在などに利用可。女性ドミ・個室あり。 | 2,500円~ | 詳細 |
しまなみの拠点「シクロの家」
[PR] シクロの家は、2009年からしまなみ海道で自転車旅行をテーマに地域づくりを進めてきた仲間が集まってできた旅の宿です。もちろんオートバイのライダーさんもウェルカム!ライダーハウスのようなイメージでぜひご利用ください。
ガイドツアーやサイクリング環境の整備、地図やガイドブックづくりを進める傍ら、夢として描いていた「しまなみ旅の拠点」づくり。今治での滞在・交流を通して、造船とタオルの町、そしてしまなみ海道のファンになっていただけるよう旅人をお迎えしています。
おすすめのキャンプ場は?
🏕️ツーリングにおすすめのキャンプ場
しまなみ海道には有料・無料含めて様々なタイプのキャンプ場があり、アウトドアを楽しむこともできます。原付バイクでのキャンプツーリングスタイルで、しまなみ海道を訪れる旅行者の姿もよく目にします。
中でも、大島と伯方島の間の無人島にある見近島は、原付バイクキャンプの聖地とも呼ばれている有名キャンプ場です。
キャンプ場への入り口が伯方・大島大橋の原付バイク・自転車歩行者専用道からのびているため、自動車や大型バイクではたどり着くことができない場所になっています。目の前にビーチが広がっているロケーションも人気の理由のひとつです。
6.現地で原付バイクを借りてしまなみ海道ツーリングに出かける方法
原付バイクレンタル
原付はレンタルできる?
🛵原付バイクレンタルは発展途上
しまなみ海道では、クロスバイクをはじめとした自転車のレンタルサービスはとても充実しています。例えば、公共のレンタサイクル「しまなみレンタサイクル」では、エリア内10か所のターミナルで乗捨てができる仕組みです。ロードバイクや電動アシスト自転車を貸し出す民間のレンタサイクルサービスも続々と始まっています。[レンタサイクル情報はこちら]
一方で、しまなみ海道で原付バイクのレンタルサービスは、まだまだ発展の途上という感じがします。公共のレンタサイクルでも原付バイクの貸出は無いので、オートバイ販売店などが提供している民間の原付バイクレンタルサービスを利用することになります。
最も一般的な原付バイクレンタルは?
🛵モトユニ利用者が多い
しまなみ海道のみをレンタル原付バイクでツーリングする場合、愛媛県側であれば今治市街、広島県側であれば尾道市街または福山市街あたりで借りたいという方が多いですね。シクロの家にご宿泊のゲストさんで、最もよく利用されている原付バイクレンタルサービスは「モトユニ」です。
「モトユニ」は、中国地方を中心とした各地のバイクショップが加盟しているオートバイレンタルのウェブサービスだそうです。
尾道周辺だと、東尾道駅近くの「バイクステーション尾道」と東福山駅近くの「モトボックスクラブ」というバイクショップ2店舗が加盟。今治周辺だと今治駅から3㎞ほど離れた「エヒメオートセンター」が加盟しています。
乗捨てはできる?
✔乗捨てできるかは要確認
「モトユニ」のレンタルバイクサービスでは、出発した店舗以外の加盟店で返却を希望する場合には、あらかじめ予約をしたうえで、距離に応じた追加料金が発生するそうです。ただし、本州・四国間は別途料金、在庫の都合、乗り捨て先店舗の立地条件や、都合によりやむを得ずお断りすることがあるとの記載がウェブサイトにあるので、事前に要確認ですね。やはり元の店舗に戻って返却するのが一般的なようです。
その他の選択肢
この他にも、尾道周辺ではいくつかのレンタルバイクサービスの事業者があります。しまなみ海道からは離れてしまいますが、やはり県庁所在地である広島市内や松山市内には、原付バイクレンタルを展開しているバイクショップが自動車販売店が多いです。
前後の旅程や空港や新幹線のアクセスによって、こうしたエリアで原付バイクを借りることが選択肢に入ってくる方もいるかもしれません。
原付バイクの車種や貸出料金は、レンタルバイクサービスによってかなり幅がありますので、選択肢が多い都市部で借りる場合には、料金をじっくりと比較してみることをおすすめします。
7.原付バイクしまなみ海道ツーリングで活用できる定番ガイドブック
ガイドブック・地図
おすすめガイドブックは?
しまなみ島走BOOK
📙定番のガイドブック
サイクリング向きのガイドブックではありますが、しまなみ海道のガイドブック『しまなみ島走BOOK』は原付バイクツーリングにも活用ができます。『しまなみ島走BOOK』は、しまなみ海道の自転車旅行ガイドとして、地域づくりにたずさわっている宇都宮一成、通称なりちゃんが、島々を走り尽くして書き上げた定番ガイドブックです(シクロの家スタッフです)。
初めて訪れる土地の情報を1から集めるのは大変。どこに立ち寄っておくべきで、どこでランチをとるべきか。そんな情報がぎゅっと詰まった一冊となっています。ぜひ事前にお取り寄せいただき、原付バイクツーリングの計画の参考にしていただければ幸いです。
しまなみ島走map
🗺️大きな紙の地図
また、しまなみ島走BOOK内にも少し簡易な島ごとのマップを掲載していますが、より詳しい大きな紙の地図は『しまなみ島走map』として7枚組で販売しております。テーブルの上に広げてしまなみ海道原付バイクツーリングの計画に便利です。
ツーリングマップル
📗超定番のバイクツーリングマップ
しまなみ海道だけでなく四国一周や中国地方ツーリングなど、より広域を旅される方には昭文社の地図本『ツーリングマップル 中国・四国』がおすすめです。
バイクツーリングに特化した地図の定番で、絶景ポイントや温泉、宿泊施設、キャンプ場、グルメ、穴場情報など、周辺の観光情報が地図中にコメントで掲載されています。
エリアごとのベテランライダーによる実走取材により、毎年新しいバージョンが販売されていますので、ぜひ最新版を活用してみてください。私も長距離のサイクリングや原付バイクツーリングで、愛用させていただいています。
8.とっておき!しまなみ海道原付バイクツーリングで立寄りたい観光&グルメスポット
島のおすすめスポット
おすすめ観光スポットは?
🏝しまなみ海道のそれぞれの島の魅力
しまなみ海道の6つの島はそれぞれ個性的な島ばかりです。知られざる島の魅力、おすすめの立寄りスポット、グルメやランチにおすすめなカフェやレストランなどをダイジェストで。しまなみ島走シリーズではより詳しくご紹介しています。
シクロの家をスタート
今治駅前にあるシクロの家からすぐの場所から、しまなみ海道のブルーラインが始まっています。今治駅から最初の橋、来島海峡大橋までは約6㎞の道のり。混み具合にもよりますが、原付バイクで15~20分程度です。
来島海峡大橋の登り口付近にいくつか展望スポットあり。余裕がある方は、サンライズ糸山や糸山公園によってみると、来島海峡大橋のダイナミックな写真が撮れます。来島海峡大橋の原付バイク専用道は自転車・歩行者道と途中で分かれ、橋の逆サイドを通っています。
1⃣ 大島
🏝来島海峡大橋を渡り大島へ
しまなみ海道で一番長い来島海峡大橋(全長4km)を渡り、高級石材の産地として有名な大島へ。来島海峡大橋は途中の坂で自転車・歩行者専用道と分かれて、完全に分離された原付バイク専用道を進むことになります。料金所は橋の中ほどの馬島付近にあります。
大島のルートと風景スポット
・東側の外周コースはタフ
大島のメインルートは島の中央を南北に貫いています。また外周コースとして、大島の西側や東側の海岸沿いも通行でき、より島感を感じられるルートになっています。特に東側の外周コースは、アップダウンとワインディングが続きかなり走りごたえのある道のりです。
・亀老山展望公園
しまなみ海道を代表する展望スポット、亀老山展望公園。亀老山という標高300メートルほどの山の頂上にある展望公園からは、来島海峡大橋や周辺の島々を一望でき、行ってよかった日本の展望台第2位に選ばれたこともあるほど。急な坂道では観光バスや自動車に気を付けて。
・村上海賊の能島
大島の北側、宮窪地区からは村上海賊の拠点となった城があった能島という島を眺めることができます。この辺りは屈指の激流スポットで迫力もあります。村上海賊ミュージアムではその歴史を知れますし、カレイ山という山の展望台からはこのあたり一帯を見渡すことができます。
大島でおすすめのお店
・ベーカリーペイザン
週に2日間だけパンの販売をしているレア度高めなベーカリー・ペイザンはいつも行列ができるほど大人気。ここを目的地にわざわざ橋を渡ってくるリピーターも多いそうです。店先でハンバーガーショップ・ペイザンバーガーを開いていることも。[取材記事]
・こりおり舎
古民家を改装した自家焙煎珈琲と本のお店「こりおり舎」が立寄りスポットとして人気です。手回しの焙煎機で丁寧に焙煎された美味しいコーヒー。セレクトされた新刊と古本の数々にも、思わず手が伸びてしまいます。[取材記事]
・レストラン能島水軍
村上海賊ミュージアムすぐ目の前にある能島水軍は漁協直営のレストラン。地元で採れた海産物を使った海鮮バーベキューや海鮮丼が人気です。能島周辺の海域をクルーズする観光船もこのレストランから発着しています。[取材記事]
2⃣ 伯方島
🏝塩づくりが有名な伯方島
大島から伯方大島大橋を渡り、伯方の塩で有名な塩づくりの島・伯方島へ。伯方大島大橋の原付バイク専用道の入口は自転車・歩行者道入口と少し違う場所にありますが、途中で合流して橋の上では自転車と同じレーンを走行します。
※伯方大島大橋の原付バイク料金所は大島側にあります。
伯方島のルートと風景スポット
・一周しやすい外周コース
伯方島は外周コースで1周20km。メインルートとは反対側に島の中心地があり、木浦港からは今治港や因島土生港行きの旅客船が発着しています(旅客船なので原付バイクは乗船不可)。外周コースには、かつての塩田の跡地などを見ることができます。
・道の駅「伯方S・Cパーク」
伯方島のメインルート沿いにある道の駅 伯方S・Cパークは休憩スポットの定番で、塩ソフトクリームが名物。目の前には伯方ビーチという海水浴場があり、夏場は泳ぐことができます。イルカと触れ合えるドルフィンファームしまなみを併設しています。
・開山公園展望台
桜の季節は圧巻。伯方島の西側にある標高133メートルの開山の展望台からは伯方・大島大橋や大三島橋、多々羅大橋などの橋と多島美の景色が一望でき、まるでしまなみ海道の中心に立っているかのような景勝が素晴らしいです。
伯方島でおすすめのお店
・Patisserie T’s Cafe 玉屋
有津地区にあるPatisserie T’s Cafe 玉屋は伯方島に来たら必ず立ち寄りたいお店のひとつ。カフェの扉を開けるとまずショーケースに並んだ美味しそうなケーキがお出迎え。そして、きらめくオーシャンビューは、しまなみ海道随一です。
・さんわの塩ラーメン
外周コースを進んだ先、木浦にあるラーメン店さんわ。ここの名物は何といっても、伯方の塩を使った伯方の塩ラーメン。週末やサイクリングシーズンの昼時は行列ができるほど。オートバイのライダーさんの立寄りも多いです。
・お好み焼き「風」
ウインドサーフィンが趣味の店主さんが営むお好み焼きと鉄板焼きのお好み焼き 風(ふう)。道の駅伯方SCパーク近くの立地で、メインルートからも離れていないのでランチに立寄りやすいと思います。伯方島にはこの他にもお好み焼きの専門店が数店舗あります。
3⃣ 大三島
🏝じっくりと楽しみたい大三島
「時間かけてじっくり楽しむのにおすすめの島はどれですか?」と聞かれて、まず頭に浮かんでくるのが大三島。ここでたっぷり時間をとっておくと充実したしまなみ海道ツーリングになること間違いなし。伯方島から大三島へ渡る大三島橋は、原付バイクも自転車とほぼ同じルートを通ります。
※大三島橋の原付バイク料金所は橋の大三島側にあります。
大三島は一周すると45~50㎞もあるしまなみ海道で一番大きな島ですが、メインルートだけを走り抜けてしまうとたったの5㎞。大三島の魅力を存分に味わうには、ぜひじっくり滞在してみてください。
大三島のおすすめ立寄りスポット
・大山祇神社
大三島で必訪なのは大山祇神社。見所①境内中央に鎮座する樹齢約2600年のご神木。見所②宝物館(有料)に展示された国宝級の武具の数々。見所③生樹の御門。大山祇神社奥の院参道にある樹齢3000年の楠の大樹。幹の根元にある自然の空洞をくぐることができます。
・ミュージアムめぐり
大三島の南西側には伊東豊雄建築ミュージアムやところミュージアム、岩田健 母と子のミュージアムといった小さなミュージアム群が点在。宗方周辺の外周コースは、ずっと景色もよく飽きることなく海沿いのライドを楽しめます。
・道の駅 多々羅しまなみ公園
大三島から生口島へと渡る多々羅大橋を望む景色の良い道の駅。メインルート沿いにあるのでアクセスもしやすいです。物産の販売のほか、レストランも併設。サイクリストの聖地碑という有名なフォトスポットもこの道の駅にあります。
大三島おすすめのお店
・大三島リモーネ
イタリアで出会ったリキュール、リモンチェッロを自分たちで作りたい!と大三島へ移住し有機レモン栽培を始めたご夫妻のお店、大三島リモーネ。しまなみ海道のお土産として人気の高いリモンチェッロのほか、レモンを使った商品多数。[取材記事]
・果輪弥
レモンコーディアルの専門店、果輪弥(かりんや)。瀬戸内のレモンを使ったレモンコーディアルはフレーバーも豊富で、テイクアウトできる色鮮やかな特製レモネードやゼリー飲料も写真に映えると人気です。[取材記事]
・よし川
観光客も多い、大山祇神社周辺にはランチスポットが点在しています。しまなみ海道縦断ツーリングもこのあたりが中間地点でランチ候補地です。海鮮を食べたいならレストラン「よし川」がおすすめ。海鮮丼や定食メニューも充実しています。[取材記事]
※『しまなみ島走BOOK』や『しまなみ島走map』には、ランチスポットの情報も満載しています。
4⃣ 生口島
🏝レモンの島、生口島
村上三島記念館横から原付バイク専用道に入り、多々羅大橋を渡ると生口島。ここからは広島県。生口島は国産レモン栽培発祥の島として知られ、今でもレモン栽培量は日本随一。島の南外周コースの方が少し距離が短いですが、観光スポットも多い北側のメインルートを通るのが一般的です。
※多々羅大橋の原付バイク料金所は生口島側にあります。
生口島のおすすめ観光
・瀬戸田の観光スポット
瀬戸田エリアには有名建築物を模した建物や大理石の庭園が圧巻の耕三寺や、ここ出身の日本画家のミュージアム、平山郁夫美術館などの見どころも多く、観光客の姿も目立ちます。しおまち商店街と呼ばれるレトロなストリートがあり、ランチスポットやカフェなども集中しています。
生口島おすすめグルメ・ランチ
・食べ歩きグルメ
生口島はしまなみ海道屈指のグルメ・アイランド。瀬戸田にはレトロな商店が並び、昔ながらのコロッケやローストチキンといったプチグルメを満喫。「生口島と言えばドルチェ」としまなみ海道のサイクリストやライダーの間で定番スポットになっているジェラート専門店、ドルチェも大人気です。
・自転車カフェ&バー汐待亭
しおまち商店街の汐待亭は、江戸時代の建物を改装して、自転車と音楽が好きなオーナー夫妻が営むカフェ。昼時はランチもあり夜はバーになるので、瀬戸田周辺に宿泊される方はぜひお立ち寄りを。音楽ライブイベントも頻繁に開催されています。
・お食事処ちどり
生口島の耕三寺の門前にある昭和40年創業のお食事処ちどり。元々、まかない飯から生まれた蛸天丼卵とじは店一番の人気メニュー。蛸天丼卵とじの特盛はご飯お茶碗4杯、蛸天は並の倍量と、驚くべきボリュームです。[取材記事]
ゆめしま海道
原付バイクツーリングの日程に余裕ある方には、ゆめしま海道の島めぐりを追加するのもおすすめ。生口島の洲江港からのフェリーで岩城島へと渡り、生名島、佐島、弓削島といった橋で繋がった上島町の離島をツーリングできます。生口橋を渡らないサブルート的な使い方もできます。
船でしか行くことができない島々には、しまなみ海道とはまた違った風景があります。青いレモンが有名な岩城島、Uターンブルーライン散策が楽しい佐島、巨石メンヒル信仰が残る生名島、京都東寺の荘園だった弓削島。島の特徴を活かした素敵なお店も続々とオープンしています。
5⃣ 因島
🏝生口橋を渡って因島へ
かつては蚊取り線香の原料となる除虫菊の栽培が有名で、造船業も盛んな因島。バンド・ポルノグラフィティの出身地として知られ、多くのファンが聖地巡りに訪れています。生口橋への原付バイク入口は自転車歩行者と同じですが途中で分かれて原付バイク専用道になります。
※生口橋の原付バイク料金所は生口島側にあります。
因島のメインルートは、島の西側の少し内陸を通っています。そのまま海沿いを進んだり、新青影トンネルで北上するルートもオプション的にあり。一方、因島の東側外周コースは、因島水軍スカイラインと呼ばれるアップダウンとワインディングの続く走りごたえのあるルートです。
因島のおすすめ観光スポット
・HAKKOパーク
因島を代表する企業、万田酵素が本社工場の横にオープンしたHAKKOパークは、ツーリングの休憩に最適と評判です。カフェやショップも併設されていて、海が見えるテラスなどが綺麗に整備されています。入場は無料なので気軽に立ち寄ることができます。[取材記事]
・白滝山と五百羅漢
自転車だときついヒルクライムですが、原付バイクなら因島フラワーセンターの近くから登る「白滝山」がおすすめ。標高227メートルのこの山の頂上付近には、さまざまな表情の石仏が所せましと並び、独特の景色があります。五百羅漢の石仏越しの島々の風景も絶景です。
・はっさく大福
因島の名物と言えば、はっさく大福。八朔(はっさく)は、ここ因島で生まれた柑橘。皮の色などで出荷できない八朔を有効活用する試みから生まれたヒット商品。因島大橋近くのはっさく屋のほか、はっさく工房まつうら、菓子処中島などで購入できます。[取材記事]
6⃣ 向島
🏝因島大橋を渡って向島へ
因島大橋を渡るとしまなみ海道最後の島、向島です。因島大橋では原付バイクも自転車・歩行者とほぼ同じルートを通ります。橋上では自転車と同じレーンを対面通行。橋までのアプローチ道にはブラインドのカーブも多いのでご注意ください。
※因島大橋の原付バイク料金所は因島側にあります。
向島のメインルートは西側海岸ルート。尾道までの道のりが分かりやすいのはこちらのルートですが、向島の南側、立花地区や干汐地区を抜ける海沿いのルートは交通量も少なく、潮風に包まれる爽快路です。
向島のおすすめグルメ
・WILLOWS NURSERY
広い緑の庭には大きな木が植わり、目の前には青い海と砂浜を見渡せるパンケーキカフェ、WILLOWS NURSERY。こちらのパンケーキは直径が大きめのトラディショナルな1枚焼き。潮風に吹かれて南国気分でリフレッシュできます。[取材記事]
・tsubuta SANK!
目前に広がる瀬戸内海の景色をデッキから眺めながら、手作りのアイスクリームを食べられると話題のtsubuta SANK!は、原付バイクツーリングの休憩にも最適。メインルート沿いに建つ古民家を改装した店舗は立地条件も抜群です。[取材記事]
・後藤鉱泉所
尾道への渡船に乗る前に必ず立ち寄りたいのが後藤鉱泉所。この地で80年以上続く地サイダー・ラムネの老舗工場。昔ながらのレトロな瓶がもう手に入らないから、その場で飲んで瓶は返却します。ここでしか飲めない懐かしい味をご賞味あれ。[取材記事]
旅のゴール、尾道
🚢尾道へは渡船がおすすめ
向島からゴールの尾道へ。原付バイクツーリングの場合、向島~尾道へは尾道大橋を通行する方法と渡船を使う方法の2パターンがあります。特に通勤時間帯は尾道大橋が混むのと、尾道駅方面へは遠回りになるので渡船がおすすめです。3つある航路はどれも頻繁に往来しており原付バイクの積載OK。地元の人の大切な移動手段として遅い時間まで運航しています。[取材記事]
🚶ツーリングの後は尾道散策
しまなみ海道をツーリングした後は、原付バイクを降りて尾道をぶらり散策。千光寺公園や尾道商店街、猫の細道、古寺めぐりなど、名作映画が何本も撮られていることもうなずける、どこを切っても絵になる坂の町です。
9.原付バイクを積載できるしまなみ海道周辺のフェリー航路
船の航路・ショートカット
原付を船に積載できる?
⛴️フェリーには原付バイク積載可
現在、しまなみ海道には今治~尾道を直接結ぶ船の航路はありません。いくつかの島や離島へのアクセスとして船の航路があります。 原付バイクツーリングで船の利用を検討する場合、その航路が「旅客船」か「フェリー」かを確かめる必要があります。フェリーには原付バイクも積載できます。
旅客船には原付バイクの積載ができません。例えば、しまなみ海道サイクリングでショートカットルートとして良く利用される今治~因島を結ぶ芸予汽船や生口島~尾道を結ぶ瀬戸田尾道航路は、原付バイクツーリングでは活用できません。
今治港~大三島宗方港のうち大三島ブルーラインが運行するフェリー、大三島盛港~大久野島や忠海港への大三島フェリー、生口島沢港~三原の須波港への土生商船フェリーなど、しまなみ海道のショートカットとして原付バイクツーリングに利用できる航路は限定的です。
10.しまなみ海道から広がる瀬戸内海や四国の原付バイクツーリングルート
より広域のツーリング
しまなみ海道の周辺には、バイクツーリングに適したルートがたくさんあるので、しまなみ海道原付バイクツーリングと組み合わせてより広域に旅をするライダーも多いんです。
瀬戸内トライアングル
🏝しまなみ海道だけじゃない
瀬戸内海を満喫できるツーリングコースはしまなみ海道だけには留まりません。今治港からフェリーで岡村島へ渡り、呉市川尻まで7つの島をアイランドホッピングする「とびしま海道」、そしてその2つの海道を結ぶ「さざなみ海道」を通る三角形は「瀬戸内トライアングル」と呼ばれています。
広島県の呉港からは愛媛県の松山港へのフェリーもあり、松山~今治間の「はまかぜ海道」を組み合わせるというツーリングパターンも。
瀬戸内5海道ツーリングの拠点として、愛媛県今治市はとても便利な立地です。ぜひ「シクロの家」をバイクツーリングの拠点にしてみてください。
四国原付バイクツーリング
🏍️無限に広がるツーリングルート
より長距離をバイクツーリングされているライダーさんたちも「シクロの家」を訪れています。例えば、九州からは福岡県の小倉港から松山港へフェリーがありますし、大分県の別府港や佐賀関港、臼杵港からも愛媛県へフェリーで渡ることができます。大阪南港から愛媛へのオレンジフェリーの他、東京から徳島へはオーシャン東九フェリーもありますね。
88ヶ所のお寺を巡る四国遍路をはじめとした四国一周の原付バイクツーリング。ダイナミックに変化する風景の中を駆け抜ける旅です。徳島の吉野川や大歩危小歩危、高知の室戸岬や足摺岬、四万十川や仁淀川。愛媛の下灘駅も有名な夕焼けこやけライン、四国カルストや石鎚UFOライン。香川のうどん巡りもいいですね。
しまなみ海道はもちろん、四国方面も素敵なツーリングスポットが目白押し。ぜひ何度も足を運んでみてください。たまには自転車を借りてのサイクリングもいいものですよ。訪れる度に新しい発見があること、間違いなしです。
さいごに
🙇お役に立てれば幸いです
「シクロの家」のスタッフとして活動させていただいていると、毎日のように、しまなみ海道の旅人と出会います。「しまなみ海道サイコーでした」「素晴らしい景色に出会いましたよ」「島の人はみんな優しいですね」「しまなみ海道に来てよかったです」こうしたお話を聞けることが、しまなみ海道の地域に関わる者として最高に幸せな瞬間です。サイクリングでも原付バイクツーリングでもドライブでも、思う存分しまなみ海道を楽しんでいただきたい、素敵な思い出を持ち帰っていただきたい―――そんな想いで当ページを作成いたしました。皆さまの旅の計画に少しでもお役に立てれば幸いです。しまなみ海道、今治で皆様とお会いできることを、シクロの家スタッフ一同楽しみにお待ちしております。